MLSは35年にわたり自社のスクール運営と同時に、教育機関・企業団体等のクライアント様へ語学研修を提供してきました。その経験から全てのクライアント様が「語学」そのものより、「コミュニケーションのツール」としての語学を求められていることが明確になってきました。
MLSの考える「コミュニケーションツール」としての語学研修は従来の研修とは全く異なります。
英語教育におけるドラマというと、いわゆる英語劇の発表のことを思い浮かべるでしょうが、MLSではドラマ=コミュニケーションとして捉え、語学の授業に俳優の訓練方法(特に英語のダイアローグ=対話文をキャッチボールのように訓練すること)を取り入れ、言語活動の活性化へと繋ぐ教授法をドラマメソッド®と呼んでいます。 会話は気持ちと言葉のキャッチボールです。一方的にこちらの言いたいことを主張するのではなく、相手の言っていること、言いたいことをきちんと受け止め、理解する力がなくてはなりません。 今、ビジネス現場で求められているのは、単なる英語力を超えた真の英語コミュニケーション能力です。コンピューターの画面上だけでなく、人間対人間のつきあいができる... そんな「相手の共感を呼ぶコミュニケーションパワー」を育てるMLS企業研修は数多くの企業・団体で採用されています。 ここに他の研修と異なる3つのポイントを紹介します。
一般的に、外国語の学習には「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能が大切、と言われています。それぞれの能力は独立しつつも、お互いに深く関係しており、この四つの力をバランスよく伸ばすことが大切と言われています。
私たちも、まったく同じと考えています。その上で、「読む」「書く」にばかり比重が置かれがちだった従来の日本の英語教育を補うために、「聞く」「話す」に主眼をおいたカリキュラムを実践してきました。
実は、この四技能を鍛えるだけでは、なかなか「英語を話せる」ようにはなりません。
日本の学校教育で、中学から高校、大学まで英語を学んでも「話せるように」ならないのは、四技能だけを学んでいるからなのです。これら四つの力を総合し、自在に「自分の言葉」として使いこなせるようになるためには、四技能とはまた「別の力」が不可欠です。実は「英語を話せる」ようになるためには、「五技能」必要だったのです。普段、私たちが日本語で会話するときのことを思い出してください。「四技能」のことなど、意識しながらしゃべっている人は、おそらくいないでしょう。日常会話において必要とされているのは、どちらかというと「説得力」や、微妙なニュアンスを伝える「表現力」など、「四技能以外の力」ではないでしょうか。
もちろん、私たちが日本語での会話で「四技能」を意識しないのは、それらの力がきちんと備わっているからであり、四技能を否定したり軽んじたりするつもりはまったくありません。でも、「英語を話せる」人になるには、「四技能以外の力」も必要ですよ、その力を伸ばすには「英語劇」が何よりも効果的ですよ、ということを、MLSは創立以来35年にわたって提言し続けているのです。
その「五つ目の力」こそが、私たちが「コミュニケーション能力」と呼んでいるものです。イメージを図で示すと、上の図の感じでしょうか。いわゆる「四技能」とは「次元が違う力」が、会話には重要なのです。
「ドラマメソッド®」と言っても、別に舞台のミュージカル俳優のように大げさなアクションで話せと言う意味ではありません。TPOに合わせた的確な表現を選び、無理のない話し方で、自分の言いたいことがきちんと相手に伝わる。それが会話に必要な表現力です。「話している内容は間違ってないし、発音だって悪くない、でもなかなか伝わらない」という人は、この「表現力」を鍛えさえすれば、びっくりするほど「話し上手」になれるかも知れません。
ビジネスでは、営業で人と話すのが得意になったり、朝礼、会議、プレゼンテーションなどでの説得力が増したりと、コミュニケーション能力はきっと力強い「武器」になってくれます。
Learn more than just English!!
MLSの「ドラマメソッド®」で伸ばせるのは、「英語力」だけではないのです!!
MLSでは独自の語学教授法「ドラマメソッド®」で最も大切にしている「Truth of Self(素直に自分を表現する)」という到達目標があります。外国語でも母国語と同様の自己を表現する。たとえ外国語でも「自分の言葉」としてコミュニケーションをはかる。つまり「外国語を所有(own)する」ことを目指します。
When the words are my words,
English doesn't feel like a foreign language.
会話は気持ちと言葉のキャッチボールです。一方的にこちらの言いたいことを主張するのではなく、相手の言っていること、言いたいことをきちんと受け止め、理解する力がなくてはなりません。
テキストに向かって話すのではなく、相手とアイコンタクトをとりながら自己のメッセージを伝える。相手が話しているときもきちんと耳を凝らして相手のメッセージを理解する。キャッチボールと同じようにコミュニケーションを実現する「Talk & Listen」。特にビジネスでは「Listen」が重要となります。
「Pinch」とは、簡単に言うと「つねる」こと。こちらから相手に働きかけるアクションのことを意味します。「Ouch」は、もちろん「痛い」という意味。誰かに「Pinch」されたら、痛がるのが自然なこと。相手からの「Pinch」へのリアクションです。もし、相手が力一杯「Pinch」しているのに、小さな声で無表情に「Ouch」と応えるだけでは不自然です。反対に相手からの軽い「Pinch」に対して、大げさに痛がってみせても正直な反応とは言えません。相手に適切な「Pinch」を投げかけ、また相手の「Pinch」に対して的確な「Ouch」を返せるようになる。これは全てのコミュニケーションの基本となるスキルです。
MLSの英語研修は、7つのステップに沿って進んでいきます。 単語や表現の導入から練習、応用、発表までの流れの中で、それぞれのステップごとに 大切な目的やポイントがあります。
エクササイズを通して、体と心の緊張をときほぐし、日常業務から離れ、オープンな雰囲気でクラスに入る準備をします。リラックスした時間を共有することで受講生間に一種の'共感'を醸成します。まだテキストを開ける必要はありません。
英語は腹式呼吸が基本です。このステップでは、言葉の意味だけではなく、ニュアンスまで伝えるため、英語の呼吸法、リズム、トーン、アクセントに慣れていきます。当日カバーする単語・表現を体を動かしながら自己の言葉に近づけていきます。
3番目のステップは、その日のテーマとなる文法事項を、「説明」ではなくゲームやエクササイズを通して再確認します。学生時代習った難解な文法事項も様々なゲームやエクササイズで実際に目的を持って英語を使ってみると文法機能が明瞭になってきます。
以上の3ステップでは「体を使って」「意味ある言葉」として練習するので記憶に深く刻まれます。
ここでやっとテキストの登場です。
アイコンタクトを促すテキスト、言葉に柔軟性を与えその場、その時に適切な表現・表情を生むドラマメソッド®独自の指導法です。
左のA頁にはAの台詞のみ、右のB頁にはBの台詞のみと、日常の対話同様相手の台詞がわからないよう記述されています。つまり、相手をListenしていないとTalkはできないということになります。またアイコンタクトも自ずと生まれてきます。 ビジネス英語研修でよく見かけるのは、「対話」=「コミュニケーション」の演習のはずなのに、AさんもBさんも「テキストを読み上げているだけ」または「テキストに向かって話しかけている」光景。でも、残念ながらこれでは「コミュニケーション」は成立しているとは言えません。 コミュニケーションは「言葉と気持ちのキャッチボール」です。MLSのTalk & Listenは、きちんと自己表現ができ、相手の言うことをよく聞いて、受け入れられる、そんな「コミュニケーター」を育てます。
同じ対話文でも状況(相手、場所、時間等)によって「ニュアンス」や、時には「意味」までも変わってきます。普段私たちが母国語で会話しているときは、特に意識しなくても、自然にその「状況」に合わせて話し方を変えているのです。 通常のビジネス英語研修でも、「ロールプレイ」などの呼び名で他でも行っています。でもMLSのドラマメソッド®では、それだけでは終わりません。 同じ対話文でも、「社内それとも、社外の人と対話しているのか」「場所はどこで」「なにがあなたの目的」など、リアルな直接体験しているようなビジネス要素を加えるだけで、対話が生きたものになります。さらに「相手は次のアポがあるので焦っている」「対話中に来客が訪ねて来た」など、ビジネスで日常起こりうる要素を取り入れていくと、さらに感情移入できるようになります。 この、ドラマの台本で言えば「ト書き」にあたる「状況設定」を積極的に取り入れ、頭と体と心をフルに使うレッスンが、MLSドラマメソッド®の真髄です
ビジネス英語の本当の力はテキスト、辞書、トレーナーのヘルプなしでどこまでコミュニケーションできるかということです。TPOに合わせて的確な単語や表現を選び、自分の意見を自由に英語で表現していく力を身につけられるように、レベルに合わせて「アドリブ」の練習もしていきます。与えられるのは状況設定と対話の目的のみ。 ボキャブラリーが足りなくても、文章や図で説明またはボデイランゲージを駆使して、緊張感ある環境の中、コンフリクトを直接体験していきます。「アドリブ」で対話する訓練を積むことによって、「いざ仕事で英語が必要」というときにも慌てずに、自己ベストのコミュニケーションが可能となります。
レッスンの最後のステップは、「自分ならどうするか」という点がポイントです。習った単語や表現を使って、自社のこと、自己のビジネス課題について語れるか。テキストに書かれた、「与えられた文章」ではなく、自分の言葉として相手に伝えられるか。この経験を通して、英語を自分の言葉として所有することが可能によなっていきます。 レッスン中に訓練したしたダイアローグやスピーチなどは、他の受講生の前でどんどん発表してもらいます。人前での発表を通して「舞台度胸」を付け、自己表現能力を高めることができます。 英語に限らず、言葉は「コミュニケーションのための道具」です。「覚えただけ」では意味がありません。身につけた言葉を使い、自信をもって対話する「コミュニケーター」になっていただくために、人前での発表はとても効果があるのです。