ドラマメソッド®をひとことで言うと、頭と体と心をトータルで使うこと。
これはコミュニケーションと同じです。ドラマと聞くと、台本を暗記して演技するとか、外国人になりきるといったイメージがあるかもしれませんが、MLSのドラマメソッド®では本当の自分の意思と演技のtechniqueを使います。
たとえば、”I want to go to New York.”という例文も、そのまま覚えるわけではない。「その中で一番大切な言葉は何?」と尋ね、NYに行きたいという気持ちを相手に届けるように話してくださいと言う。すると、自然にNew Yorkという言葉を強く発音できる。最初は下手な発音でいい。ちゃんと自分の言葉として伝える姿勢が大切なんです。相手に伝えるというコミュニケーションの根幹の部分を意識することで、もし仮に”You can got to San Francisco.”と返されても、”No, I want to go to New York, not San Francisco.”と言える度胸がつくんです。
ドラマのDは度胸のDとも言えますからね。
MLSは、創立35年を迎えました。
当初より一貫して「英語劇・English Through Drama=ドラマメソッド®」を推進しておりますが、日本人が英語が苦手な理由がますますはっきりとしてきています。それは、多くの日本人には言葉以前の問題があるからです。
その問題は、日本古来の文化(「恥の意識」「集団志向」「型に収める」など一面では非常に良いものですが…)が外国人にすぐに理解されないことです。ドラマメソッド®での研修では、外国語を学びながら、これらのことも解決していきます。
最近では、その有効性が認められ、「日本語のコミュニケーション強化」にもドラマメソッド®が求められ、それらの講座も開設するにいたりました。文化の違う方々には、われわれ自身が変わり、彼らに溶け込むことが必須です。ドラマメソッド®でぜひ世界で活躍できる人づくりのお手伝いをさせていただけますよう熱望する次第です。