ドラマメソッド®についての詳しい説明は、ホームページで確認してもらいたいのですが、ここでは、少し違った角度から、利点などを書いてみました。ドラマメソッド®をより深く理解してもらえたら幸いです。
参照ホームページ:(いずれもMLSジュニアクラスから入ると簡単に見つけられます)
■「MLSの生い立ち」について=大人クラス → 初めての方へ
■「ドラマメソッド® 」について=企業語学研修部 → MLSを選ぶ理由、
→ ドラマメソッド®とは
■「五技能」について = 小中学生クラス → 小学生専用サイト
→MLSの考えるコミュニケーション能力
■ 最新教授法 Super-STAGE(概略)= 小中学生クラス → 小学生専用サイト
(以下、ホームページの内容と重複しているところもありますが、ご了承ください)
國廣正雄先生の著作「英会話・ぜったい 音読」を参考に、脳科学の面からドラマメソッド® の有効性を見てみたいと思います。より詳しくは國廣先生の本を読まれることをお勧めします。
a. 脳科学の面から---英語を頭に入れるのはヴェルニッケ中枢、それを使うのがブローカ中枢。InputとOutputが必要。現在の多くの学習法は、ヴェルニッケ中枢(Input使用)が中心。
b. 脳のMemory(記憶)の観点から --- 記憶にはintellectual memory (知的記憶)と motion memory (体を使って記憶する) があり、現在の多くはintellectual memory を使用。
c. 学習時に「こころ」まで導入しているところは皆無。
*ドラマメソッドの学習法
*ブローカ中枢、motion memoryを使い、さらに、ドラマメソッド®の最大の特徴は、「こころ」を使用すること。「こころ」とは、言葉を発する時に感情をいれること、また 言葉を体験すること。感情がこもり体験した言葉は、さらに記憶に深く残ります。またコミュニケーション強化のため「人と人の交流」を大切にし、常に人に対して表現をすることを学習します。その方法として、スピーチを始めとして物語の「読み聞かせ」「群読」「朗読劇」「劇化」して発表したり、「英語劇」そのものを上演したりします。
何の学習でもそうですが、ある時期は、多くの参考書を読むよりも、一つの参考書を徹底的に何回も使用する方がよい時があります。ドラマのセリフは、何度も同じことを繰り返しますが、まさにある時期、徹底的に同じことを繰り返すのも大切。そして体に話すメカニズムを作り上げます。行動心理学の第一法則にも、「あることを強化すれば、それ以上のものが得られる」の考えと同じ。
でも、いつまでも同じセリフの繰り返しだと、パブロフの犬(パブロフ博士の行動心理学:条件反射)のごとく、機械的な繰り返しになってしまいます。そこで、ドラマメソッド®(注1.)では、セリフ(会話)の繰り返しがルーティンになったら、ある言葉を変える (change) ように指示します。あらかじめ言葉が変わったらどう反応するかは教えておきますが、臨機応変に対応出来るようになります。(注1.)特に最新教授法 Super-STAGE で推し進めている方法です。
セリフ(会話)のあるところに変化を求めると、素晴らしい副作用があります。それは、「集中」を生むことです。「ある言葉を変えてもよい」と指示を与えると、話し手は、どこを変えようかと急に考え始めます。また聴き手は、どこが変わるのかと、真剣に聴くようになります。どちらの人も脳が非常に活性化されます。よく考え、良く聴くことは、それぞれとても「集中」することになります。
集中すると、もっと良い効果が生まれます。それは、
集中すると → 周りの人のことを忘れる → 恥ずかしさがなくなる → 自意識が少なくなる→ 自分の素がでる → 個性が発揮されます。 飾りのない素の表現は人を感動させます。
ドラマメソッド®の3大特性の一つとして、Truth of Self があるのはこのことに由来しています。
(特に、日本人が海外へ出るときの文化的3大障壁(「恥の文化」、「型にはめる文化」、「極度な グループ意識」の克服が出来るようになります。)
さらに、学習が進むと、ドラマ(会話)の内容は、分かっているので、それを簡単な言葉(英語)でもよいので、自分の言葉(英語)で話すようにします。本当の会話が成り立つことになります。
さらに、定型(押しつけられた)英語より、自ら発したいものを話す練習をします。話す内容の吟味、自己紹介・得意分野スピーチ、外国人が興味を引く内容(日本文化を取り入れたものなど)、ユーモアを込めて語ることを学ぶようにします。
メラビアンの法則(注2)により、デリバリー訓練の必要性を認識し、スピーチ、プレゼンをうまく行う具体的方法とコツなどを指導します。ヒントは、良いスピーチは、自分をさらけだすことです。(注2)メラビアンの法則とは、とくに大勢の前で話す時、聴いている人へ、その言葉が伝わるのは7%、視覚から伝わるのは55%、聴覚は38%という考えです。但し、科学的根拠はないみたいで、最近では言葉が伝わるのは、20%位と言う学者もいます。しかし、いずれにしても言葉が伝わるのは少ないので、様々な方法を使いいかに強く伝えるかを練習する必要があります。ドラマメソッド®はこの点を考えてプログラミングしています。
ドラマにおける発声・発音は、観客(聴いている人)に一番分かりやすい、ハッキリとした発声・発音をすることを促します。それは、いわばイギリス英語でもなくアメリカ英語でもなく、中立的なインターナショナル・イングリッシュと私どもでは呼んでいます。TOEICテストでも、2006年より米国中心の発音から、他の英語圏の発音も取り入れるようになりました。
発音を過度に意識せず、多少間違えても文脈の中で理解してくれるので、堂々と話すほうに力、意識を向けるようにします。
身もこころもリラックスし、他の人を受け入れ、自分も受け入れられ、協力体制をとり、間違えても構わない雰囲気を作ります。最近では、発表の際に、お互いを勇気づけるために「Cheering」や「エールの交換」を導入しています。
発表の形態は、前にも触れましたが、スピーチを始めとして物語を「読み聞かせ」「群読」「朗読劇」「劇化」して発表したり、「英語劇」そのものを上演したりします。
発表会をとても重視していますが、それは目標(日)を設定することであり、目標に向かって突き進む事の大切さを学びます。また、人の前で発表することは、自分を逃げられない状況に追い込むこと。火事場の馬鹿力を発揮する時もあり、発表の出来に、自分でもびっくりすることがあります。
海外に出るときには、上記5でも触れましたが障壁であるものが、海外から来る人には美点として理解してもらえます。「政治と秋刀魚 日本と暮らして四十五年」という本を書いた外国人記者ジェラルド・カーティス氏の言葉ですが、「日本人は謙虚さに自信を持て」と。まさに同感です。
1) どこの国の人とでも、簡単な英語でうまくコミュニケーションをとれる人となる。
2) 羞恥心、自意識から解放され、素直な個性あふれる自己表現ができるようになる。
3) 人の前で堂々と発表できるスピーチ・プレゼンスキルの習得
4) 協調性、仲間意識、頼みやすい、話しやすい関係づくり、自主性、積極性、柔軟性の体得。
5) 強靭な、ぶつかっていく精神力、不屈の精神を磨く。
6) 楽しく、自分が生かされるので、元気になる、活気づく、やる気が出る。
*文科省が推奨する「生きる力」が付くものと考えています。
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