日本人の英語力 衝撃的な数字

---世界ランク 180位 世界193カ国・地域の中で---

 2010.2.22日経新聞朝刊に、新潟県立大学長 猪口孝先生の記事の中に、日本人の国際的な英語の試験における世界での順位がでていた。本当にビックリした。英語教育に関わるものとして衝撃的な数字。何と193カ国・地域の中で、180位。先生曰く、「悲しくなる」と表現されていますが、まさに情けない限りです。

では、アジアでは?
日本人の英語力を疑うわけではありませんが、もう少し他の情報も調べてみました。それは、TOEFL(米国へ留学する時によく使用される試験)ですが、アジア23カ国・地域で、皆さん日本人のランクどう思いますか? な、な、なんと、ペーパー試験では20位、コンピューターでの試験では、22位という、またまた衝撃的な数字でもありました。(1999.7~2000.6) やはりアジアにおいても情けない結果でした。

さらに受験者数を調べてみました。
何と日本人の受験者数は世界の三分の一!
 前出の先生の言われる試験とは別の試験かもしれませんが、TOEIC(国際的な英語のコミュニケーション力を測る試験)ですが、2005年度実績で、世界で450万人が受験。日本人は150万人という数字が出てきました(#1)。そして、2008年度の日本人の受験者数は、171万8千人(#2)。2005年度比較で約15%アップしています。
(#1)出典:「はじめて受けるTOEICテスト最強攻略」上条武著 The Japan Times
(#2)出典:「日本経済新聞 2010年3/6号 広告面より」


どう解釈しますか?
 これらの数字をどう解釈すればよいのか悩みますが、日本人の順位が低い理由を考えてみますと、まず、大勢(三分の1)の日本人が受験しているので平均点は下がる。他の国は英語が出来る人が多く受験しているので点数は高くなるということがすぐに頭に浮かびます。その他には、やはり英語の才能がないのですかね...トホホ。中学高校さらに大学でも学んでいる人が多いのに….
 先進国である日本が世界で180位、アジアで20位ということは、本当に情けないことです。

では、何が原因なのでしょうか?
前出の先生も指摘しておられる通り、また今までも多くの方々が言っている通り、いくつか考えられます。
1.鎖国をしていたので、英語は必要なかった。日本人は「以心伝心」でよかった。
2.日本の教育で大切にしていたのは「読み書きソロバン」。「聴く、話す」は重視していなかった。
3.文化的に「恥の文化」が根底に流れていて、あまり自分を表現しないように躾けられている。
4.代表的なものはこれらに集約されると思いますが、これらが英語の教育内容にも影響を及ぼしているものと思われます。学校で学習しても一切身に付かないとは多くの方が指摘している通りです。が、長い間解決策が施されていません。

ドラマメソッドは、学校の英語教育に足らない部分を補完するもの。
 しかし、日本の英語教育が悪いと一概には言えません。私自身中学一年生から日本の学校教育の中で英語を学び、少なくとも話せるようになっています。足らないのは、「読み書きソロバン」の今までの思考と教育内容に、具体的なコミュニケーション能力強化方法を取り入れることだと思います。

これらを解決する具体的方法、教授法を持っている。
 我々のドラマメソッドは、これらのことに対処すべく、具体的な方法論をもっています。当ホームページを読んでいただくとともに、今後当コラムを利用して、そこを明らかにしていきたいと思います。なお、系統立ててよりも、その時に気付いたことなどとともにお話していきます。と書いているさなかに、情けないニュースが飛び込んできました。
 次回のコラムをお読みください。

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